平野薫氏による「こいのぼり」のインスタレーション
4月29日から5月15日まで、カペラ京都の1階エントランスにて、アーティスト平野薫氏による作品「untitled -koinobori red-」が期間限定で展示されます。この作品の素材となったのは、山里の蔵に約60年間もの間、静かに保管されていた「こいのぼり」です。平野氏はこれを一本の糸になるまで丹念に分解し、再び繋ぎ合わせることで、風や日差しの中で揺れ動く「気配」を表現しました。かつて誰かの成長を願って空を泳いだ記憶が、繊細な糸の重なりとなって蘇り、ゲスト一人ひとりの旅の記憶と重なり合う特別な瞬間を創出します。

館内に100点以上のアートを配するカペラ京都
カペラ京都は、京都が育んできた悠久の歴史や文化と、現代的な感性を見事に融合させた空間が特徴です。館内には100点を超えるアート作品が散りばめられており、訪れる人々を芸術の旅へと誘います。エントランスを飾る象徴的なしめ縄作品から、客室のヘッドボードパネルに施された優美な書まで、その表現は多岐にわたります。これらの作品は単なる装飾の枠を超え、ゲストに新たな発見や感性の広がりをもたらす、滞在の重要なエッセンスとなっています。


アーティスト・平野薫氏の経歴と作品コンセプト
本展示を手掛ける平野薫氏は、長崎県出身の現代アーティストです。古着や日用品を糸の一本一本にまで解き、それらを再び結び直して空間に再構成する、極めて繊細かつ緻密な手法で高く評価されています。「第1回shiseido art egg賞」の受賞や海外での研修を経て、現在は国内外の美術館やギャラリーで精力的に活動を続けています。平野氏が追求するのは、物が本来持っていた記憶、すなわち「気配」です。今回の展示においても、こいのぼりという伝統的なモチーフを素材に、目には見えない時間の積層を可視化させる独自の表現に挑んでいます。

施設概要
- 施設名
- カペラ京都








